アンポ柿 [東日本大震災に思う事]
我が町の、特産品と言えば、夏は桃、冬はアンポ柿(干し柿)
そのどちらも、今年は原発の問題で、大打撃を受けた。
特に柿は、干す事で、放射能が凝縮されてしまうとの事。
アンポだけで10億以上の収益だったと、今回初めて知り驚いた。
桃で大打撃を受けた農家の方々、アンポに望みを託したのに・・・・
直接作っていない私でさえも、腹が立ち、やるせないのに
ダブルパンチを受けた農家の方々の気持ちを思うと、本当に言葉もない。
長い年月をかけて、大事に育ててきたものを、処分する気持ちは
私には、到底想像する事はできまい。
賠償の手続きをするのに、まず実った柿を採り、証拠写真を撮り(怒)
土に埋めるなり、捨てるなり、自分達でどうにかするとの事らしい。
皮肉な事に、今年は、桃も柿も豊作、しかも大変甘くジューシーで美味しい。
曇り空に、はっきりしたオレンジ色の、処分された柿の塊が、異様だけれど、美しく
それが、何だかとても悲しかった。