移り変わり [東日本大震災に思う事]
生まれた時からあった、我が家の近くの蔵・・・
小さい頃には、そこに何家族か住んでいて、
大きなタライで洗濯しているおばちゃんに、お菓子を貰ったり、
少し年上のお兄ちゃん達と、遊んだりしたのを覚えている。
パン屋さんもやってて、その前を歩くと、メガネをかけた知的な細身のお姉さんが、
クリームパンをくれたりするので、そこを通るのが楽しみだった(笑)
大きくなってからは、朝陽や夕陽を浴びた景色に、心が癒され
雪をかぶった時も、じーんときて、しばし見とれていたり・・
私の歴史とともに(大げさ?)いつもあった景色のひとつ
それが、今回の地震で、かなり危険な状況となり
取り壊しとなりました。
クレーンを使って、簡単に壊されていく・・・・
一日で、あっという間にさら地になってしまった一つ目の蔵跡(右)
これは、また別のお隣さんの蔵を解体しているのを、手伝っている息子・・・
蔵の中のものを、全部まず取り出していて、それを小さくして
軽トラで5,6回ゴミ収集所へ運ぶ作業を、夫が頼まれ、
息子が一日手伝っていました。
せっかくの土曜日なのに、久々にのんびりしたかったのに・・と
はじめはブーブー言ってたけれど、
我が家の洗濯場から覗いてみると、結構楽しんで張り切っていました。
一日フルタイムで手伝いをして、これで、今日は宿題できねえな~と
自分なりの、完璧な言い訳を見つけたようでした。
(手伝わなくても、勉強しないのに)
アラスカでの生活では、ナタを使って、薪を割る・・とか
ログキャビンを作っていた時に、大きな木槌みたいなものが
その辺に転がっていたり・・・生活の中でそういう道具をみたり、
使っている人を見たりする機会があったので
いつの間にか、教えられなくても、見よう見まねで
使ってみたりしている息子が、面白くもあり、頼もしくもありました。
そうなると、「まっ片付けできなくても、制服すぐかけられなくてもいいかっ、
必要になったらできるはず・・」と思ってしまう甘い親です。
明日あたり、残りの蔵もすっかり取り壊され、さら地となるのでしょう・・
形はなくなっても、私の心の中には、沢山の蔵にまつわる思い出が残り
建物や人の生活を支えてきた土は、そこにずーっとあるんだと思うと
なんだか、大丈夫な気がして、元気がでてきました。
すばらしい!!!queensalmonさん、ありがとう。
裏のキミちゃん、Aさんのお兄さんたち、パン屋さん・・・みんな懐かしいです。
兄やお嫁さんは、母屋も、瓦を修理している蔵もぜ~んぶ取り壊したかったそうです。
そして、こじんまりとした、花壇がにあうお家に住みたかったようです。
Dクン頼もしいですね。
by dramaqueen (2011-04-17 20:52)
dramaqueenさん、頼まれたからではないからね(笑)
私の中で大きい存在だったかもな~って壊されてるの見て思ったの・・
住んでた人達の話し声とか、笑い声、大声で喧嘩してる声色々と・・
聞こえてくるような感じ。
こういうことって、自分の部屋とかに居ても、ここに自分の知らない先祖の人達が生活してて、喋ったり普通の生活してたんだろうな・・と時間の流れを不思議に思うことあるしね、今でも(笑)
そういう感覚、dramaqueenさんならすぐ解ってくれそうだな♪
今日も朝から壊されていますよ~
by queensalmon (2011-04-18 09:31)
形がなくなっても、思い出は心の中にずーっと残ってるんですね。
そして生活していた場所(土)もここにある。
そのとおりだなぁって、読んでいてとても安心しました!
当たり前にあったものが突然なくなってしまうのは寂しいけど、失うことによって新しいものが生まれることも…受け入れて前に進むことが大事ですよね~
寂しがるエネルギーを元気に変えていきまーす!!(笑)
by moriane (2011-04-19 16:54)
ここで、復興にどんな形であるにせよ、関われるのは、
幸せなこと。
今、力出さなくていつ出すって気持ち!
昨日やっとFDNの動画みれた(うまくいかなかったの・・)
CIA先見てるし、視点が素晴らしいと静かに感動してたよ。
皆、自分の分野で頑張ってるよね。
今回色々大事なこと、肌で感じた人たちが、復興に向けて
歩き出してる・・どうにかならないはずがないね。
いろんなところで、力がもらえて、またよおしって
気持ちになるよね。
by queensalmon (2011-04-20 11:30)
queensalmonさん
さっき、実家に電話したら、両親がJ夫くんのことを話してました。
水を使わせてもらったり、奥さんの手作りクッキー(本当にクッキーだったのかは不明)を職人さんにいただいたり、すご~く感激してました。職人さんたちも、「あんなにいい外国人は見たことがねえ。初めて外人と話したし、俺ら~、外国人の見方が変わったない。」って、言ってたんだって。
蔵の撤去が、国際交流に繋がったのか???ほほえましいです。
最後に母が、「J夫さんはCちゃんのこと、本当に愛してるねえ~。」とつぶやいてました。
by dramaqueen (2011-04-20 22:00)
ホホウ・・身近なところでの国際理解だ~(笑)
仕事とはいえ、それはそれは勇気の要る解体作業の仕事
父も、眺めていて感動していたね。
クッキーではなく(笑)多分、黒砂糖のブラウニー
確かにビスコッティみたいだったから、クッキー当たり!
J夫君、そんなそぶりを見ることはないな~
畑の土を下さいって頼んだからかな?(笑)
by queensalmon (2011-04-21 09:29)